お茶工房田中園は鹿児島県出水市の標高約500mの高原にある茶畑。
そこは朝晩は霧が立ち込める、おいしいお茶の適栽地。
爽やかで優しい味わい
厳選一番茶のみを使用しました。山間部特有の気候のおかげで天然の日除けとなる朝霧が長時間立ちこめます。そのため朝早くから作業ができず、露がおちてからお茶摘みを始めます。畑によって育ち方が違うお茶だから、最初の蒸しの段階で味や香りを確かめます。二代目から四代目までの家族中心で製茶します。茶葉一枚一枚をしっかり吟味し、その日の気温や湿度を読み、細かな調整を行います。
厳選⼀番茶のみの⾃家焙煎で芳しい⾹り
ほうじ茶では珍しく厳選一番茶のみを使用。三代目考案のほうじ茶はあっさりして、飲みやすいと好評をいただいています。一番茶を1年熟成させ焙じます。ドラム式の焙煎機で時間をかけて200℃まで上げていきます。ゆっくり火を入れることで、ムラなく芯まで火が通り、馥郁たる香りと雑味のないすっきりした味わいを実現しました。
萎凋と発酵、そして熟成で⾼貴な⾵味
萎凋(いちょう)は、生葉の水分を自然に抜いていき、特有の香りを生む工程です。その後、揉捻(じゅうねん)という揉みこみ工程を1時間ほど行うと、自然にあたたかくなり発酵が始まります。手間と時間をかけた紅茶は熟成させ、やさしい香りとほのかな甘みのある味わいに仕上げます。